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スペシャルインタビュー

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日本医食同源研究所スペシャルインタビュー

食を通じて日本の健康と未来を変える
日本医食同源研究所の挑戦

日本が抱える「少子高齢化・人口減少」という難題に取り組まれている企業は多いと思います。人生100年時代に「より付加価値の高い商品・サービスを継続して利用していただく」ことは、各社共通の課題ではないでしょうか。

今回、このような課題に対して企業・組織の枠を超えた取り組みを創めた「一般社団法人 日本医食同源研究所」の挑戦について、ウエルシアホールディングス株式会社 顧問であり、同研究所の事務局長の遠藤さゆり氏にインタビューを行いました。なぜ会社の枠を取り払う必要があったのか、社会貢献を商品のブランディングやマーケティングを通して実現することについて、また、自身の仕事と社会貢献について遠藤氏のこれまでの向き合い方など、個人的にもとても深い気づきがありました。

日本の未来を見据えてどのようなイノベーションを起こすか、日本を元気にするブランディングやマーケティングの「これから」を考えます。皆さまのお取り組みのヒントになれば幸いです。(文:坂本陽子)

 

一般社団法人 日本医食同源研究所について

 

自由な発想、自由な行動でイノベーションを起こすために

 まず、日本医食同源研究所を立ち上げた動機や経緯についてお伺いします

今の日本の社会課題「少子高齢化・人口減少」の下では、「今後このままの経済成長は見込めない」という経営課題がありました。「何か新しい挑戦を今やるべきだろう」。その時に経営層から挙がったのが「医食同源」というキーワードです。「食と健康」をテーマに、医食同源プロジェクトをスタートし、ウエルシアのPB戦略にもつながっています。ただ、会社の中にいるとどうしても経営とは切り離せず、事業としての成果を求められます。

挑戦するなら会社から一歩出て、自由な発想と自由な行動でイノベーションを起こしたいという想いから「一般社団法人 日本医食同源研究所」を立ち上げました。

 

日本医食同源研究所が目指す活動とは?

食が健康の礎になっているという考え方が基本にあります。質の良いものをバランスよく食べれば、誰でも健康になれるし、質の良くないものを無秩序に食べれば、どんな健康体の人でも体調を崩すものです。

その上で、生産者を応援しながら地域に埋もれた美味しくて健康に良い食材を発掘していく。そこに地域の行政を巻き込みながら、日本を元気にしていく構想です。日本医食同源研究所の役割は、これらの食材に付加価値をつけて日本を代表するブランドに育てていくこと、未来に残すことです。第一弾として世に出すのが「あめんどろ純芋蜜 紫」です。

 

 

高付加価値を生み出すマーケティング・ブランド戦略

あめんどろ純芋蜜 紫 商品画像

 

商品戦略や、日本医食同源研究所ならではの独自戦略についてお伺いします

サツマイモの歴史は古く、約300年前に日本に伝わったといわれています。そのサツマイモの聖地・鹿児島県南薩摩半島に、伝説の蜜といわれる「あめんどろ薩摩芋蜜」が受け継がれてきました。砂糖はもちろん、着色料、香料、保存料など一切の添加物を使用せず、原材料100%サツマイモをゆっくり丁寧に煮詰めた蜜なのですが、少し酸味のある爽やかな甘さが特徴です。実は、健康に良いとされる成分がとても豊富なことが分かっています。ですが、この伝統を受け継いで今この製品をつくれるのは1社だけなのです。これを日本医食同源研究所プロデュースの第一弾として商品化することにしました。250グラム1万円という商品なのですが、私たちが考える付加価値が世の中に評価されるか。ちょっとドキドキですね。

 

(少し試食させていただく)あれ、思っていたほど甘くない・・・焼き芋を濃くしたようなドロッとした甘さを想像していましたが、全くの別物で。
ちょっと想像を超えた上品な甘さでとっても美味しいです。1万円ということで豪華な贅沢品かと思いましたが違いますね。
丁寧につくられた、とても質の高いものなのだと理解しました。

手間と時間をたっぷりかけた日本のスローフードをファストフードやサプリメントのように手軽に食べてほしい。プラスして「美味しい」ことも絶対条件で、そこは崩したくありません。美味しいことが続けられる理由ですし、心と体が喜ぶ健康で豊かな食生活につながる要素だからです。

さらに、その土地ならではの理由があることも重要で。希少性や歴史が地方創生のキーだと考え、そこはこだわっています。日本の古き良き食文化には、まだ知られていないスーパーフードがたくさんあります。栄養価や健康成分はもちろん大事ですが、その歴史や文化、生産者の想いも含めて価値創造するのが日本医食同源研究所の役目だと考えています。

 

「あめんどろ純芋蜜 紫」について

 

 

良い食を通して、日本を元気にしていきたい

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地方創生の課題や可能性は何でしょうか?

地方創生の難しさは、地方で良いものがあってブームになっても、あまり長続きせずに終わることが多い点だと思います。地方行政や生産者の頭を悩ませているのが、「一発屋で終わっては地方創生までの効果が出ない」ということです。「設備投資をしたのに翌年は売れない」なんて話もよく耳にします。話題性だけでなく、きちんと定着していくことが課題であり、それを超えたところに可能性があると考えます。日本医食同源研究所のブランド力が、安心・信頼のお墨付きとなり、長く買い続けてもらうためのファンづくりに貢献したいと思っています。

志を同じくする者同士が、自発的につながっていく場をつくる

医食同源_jidlカレッジ.jpg

 

活動の主旨に賛同する企業も多いと聞きました

少子高齢化・人口減少に対する課題は各社共通しています。賛同していただける仲間が多い、みんな同じ想いというところにも、この活動の可能性を感じています。

「JIDLカレッジセミナー」を定期的に開催していますが、イノベーションを起こそうと、同じ志を持つ賛助会員の方に多数参加いただいています。毎回、様々な業界でイノベーションを起こしたトップランナーの方を講師にお招きし、日本の食と健康を考える趣旨なので「美味しくて体に良い食事」とセットで開催しています。いわゆるビジネスセミナーとはちょっと違う雰囲気で、「次はいつですか?」と楽しみにしている参加者も多いんですよ。ランチのコース料理を食べながらの会ですが、料理そっちのけで皆さん一生懸命にメモを取っていらっしゃいます。「もっと殻を破っていいんだ、やっていいんだ」という気付きを得ていただくことで、参加企業様同士の自主的な交流も生まれています。

会社の枠を取り払った活動にした以上、仲間とつながっていくことが目的でもあったので、自主的な連鎖で「一緒にやりたい」「一緒にやろう」という交流が生まれているのは嬉しい成果です。私たちの活動に賛同していただける皆さまには、ぜひ賛助会員にご参画いただければと思います。

 

 

仕事を通して社会に貢献する

最後に、遠藤さん自身の想いについてお聞かせください

私自身の仕事人生としては、多くの人々と接することができるドラッグストアの薬剤師として活躍したいという想いで、新卒から入社して約45年間になります。「何故こんなに続けてきたか?」というと、「仕事を通して社会貢献をしていきたい」という入社した時からの想いがありました。3人の子育て、小売業なので土日休みでもないなか、20年間現場にいましたから。「何でそんなに頑張れるの?」ってよく聞かれますが、ずっとそう想ってやってきました。

今、仕事人生の集大成のところにきたな、と感じています。素晴らしい仕事に巡り合ったと。とても幸せな人生だなと思うので、何が何でもやり遂げたいと思っています。

 

 

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遠藤さゆり氏プロフィール

遠藤さゆり

ウエルシアホールディングス株式会社 顧問

一般社団法人 日本医食同源研究所 事務局長

 

薬剤師として店舗業務に従事し、営業部長、商品本部販促企画部長、人事本部採用統括兼ダイバーシティ推進部長などを経て2021年より現職。

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