1. HOME
  2. コラム
  3. ビジネスブログ
  4. 21世紀の最初の四半世紀を振り返り、これからを展望する

21世紀の最初の四半世紀を振り返り、これからを展望する

21世紀の最初の四半世紀を振り返り、これからを展望する

21世紀の最初の四半世紀を振り返り、これからを展望する

ヒロモリが注目するマーケティング、世の中、生活者意識の変化と未来

21世紀の最初の25年が終わりに近づき、新たな時代の幕開けを迎えようとしています。技術革新やグローバリゼーションが急速に進展するなかで、私たちの生活は劇的に変わりました。マーケティングの世界も例外ではなく、生活者の意識や行動に合わせて進化しています。このコラムでは、この四半世紀の主な変化から、「価値の再構築」というテーマに着目し、4つのトピックスについて考察します。

 

 
目次

AIやIoTの深化、浸透によるアナログやリアル価値の再定義

気候変動の影響で暦の価値が変わる、売場が変わる

IP・コンテンツを最大限に活かした「体験型」施設が注目
・渋谷TSUTAYA「推し活タワー」としてリニューアル
・「ニンテンドーミュージアム」京都・宇治に開館!
・自然の中での冒険と贅沢な体験を提供する「沖縄ジャングリア」

コスパ、タイパの次に来るのは?
「ウェルパ(ウェルビーイング・パフォーマンス)」 
「スペパ(スペース・パフォーマンス)」
「エフォパ(エフォート・パフォーマンス・労力対効果)」

まとめ

 

AIやIoTの深化、浸透によるアナログやリアル価値の再定義



AIIoT技術の急速な進化が私たちの生活やビジネスに深く浸透するなかで、アナログやリアルな価値が再定義されていくと考えます。デジタル技術の進展により効率性や利便性が向上する一方で、人々は物理的な体験や人間らしい交流の重要性を再認識しています。例えばオンラインショッピングが普及する反面、「売場に身を置く」「直接商品に触れる」「店員と話す」など、実店舗での買い物体験や対面での接客が新たな価値をもつようになっています。

また、店頭販促の領域では既存の販促とITAIを融合させた進化も注目です。サイバーエージェントは、棚に陳列された商品が喋って、踊って、自らPRを行う、ユニークな「自己推薦ロボット」の実証実験を行い実用化に向かっています。これまでにスーパーマーケットやドラッグストア、コンビニエンスストアなど、さまざまな業態・商品で展開。来店者の立ち止まり率が2.14倍、販売率が6.67倍にまで増加した事例があるなど、有効性が実証されています。パッケージは最大の広告という原点に返りながら、ITの力でイノベートする着眼点は見習うべきものがあります。

参照:「自己推薦ロボット」の販促効果範囲の調査|スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニー

 
AIが消費者の心に“刺さる”店頭POPをプランニングして制作するサービスも登場しています。販促物の制作リソースとコストを半分以下に削減できるほか、AIが新しい切り口でPOPをプランニングしてくれるメリットがあります。

参照:アイポプ|PXC

一丁目一番地に戻ってリアル価値を再定義、そこに進化したデジタルの力を融合させることで、私たちの生活に豊かさと多様性をもたらす画期的な商品・サービスが生まれ、新たな需要を創造するということだと思います。

 

気候変動の影響で暦の価値が変わる、売場が変わる

気候変動は季節プロモーションに大きな影響を与えています。特に2024年は猛暑が続き、秋が短く感じられました。夏用商品の需要が増加し販売期間が延びる一方、秋の到来が遅れることで秋冬商品の販売時期が後ろ倒しになり、販売期間も短縮されるなどの影響が出ています。また、異常な降雪や豪雨が頻発する地域では、防災用品やアウトドア用品の需要が高まっています。

アパレル業界では、気候変動に対応するために季節ごとの商品ラインナップを見直す企業が増えています。婦人服アパレルのジャヴァコーポレーションは、年間の半分を「夏」と捉えた仕入れ・生産とMD手法の再構築に着手しました。また、ユニクロは20245月から駅ナカの12店舗で「青いユニクロ」キャンペーンを展開し、「エアリズム」商品を豊富に取り揃えることで販促を強化しました。

参照:「エアリズム、はじめませんか?」夏仕様の青い店舗で駅ナカ店の販促強化|ユニクロ

 

スターバックスが春に実施しているARを活用したバーチャル花見プロモーションも、桜の開花時期や天候不良、花粉症を気にせずお花見を楽しめるという点で、気候変動に対応したプロモーションといえるかもしれません。

また、「ロピア」を展開するOIC グループが、都心型 BBQ 事業を展開するタイシステムと資本業務提携を行い、BBQ 場併設店舗の展開に着手したことも注目です。店舗で好きな食材と飲み物を買って、屋上などに併設された BBQ 会場に持ち込み調理ができる、猛暑やゲリラ豪雨でも安心してBBQを楽しめます。これも気候変動に対応した新事業といえるでしょう。

参照:お店で買った塊肉で BBQ! 地域と人がつながる「食のテーマパーク」の実現|OIC グループ


異常気象により従来の季節感が変わり、消費者の購買行動も変化しています。企業はこれに適応したマーケティング戦略を求められています。今までの暦、気象プロモーションを再構築する必要があるかもしれません。

 

IP・コンテンツを最大限に活かした「体験型」施設が注目



エンターテインメント業界を中心に推し活が話題で、推し活グッズが大きな収入の柱に育っています。オリジナルグッズ制作はヒロモリの得意分野なので推し活グッズを話題にしたいところなのですが、IP・コンテンツを最大限に活かした「体験型」のアミューズメント施設に注目してみます。コロナ禍の閉そく感から解放された反動で、人々はワクワクするリアルな体験を求めているのかも知れません。各施設は訪問者に魅力的な体験を提供するとともにブランドの価値を高め、インバウンド需要の獲得や地域活性化が期待されています。


渋谷TSUTAYA「推し活タワー」としてリニューアル

従来のレンタル・物販ビジネスから脱却し、「体験型コンテンツ」へのリニューアルで来館者を2倍に伸ばしました。

参照:新しく生まれ変わる『SHIBUYA TSUTAYA』|カルチュア・コンビニエンス・クラブ


「ニンテンドーミュージアム」京都・宇治に開館!

トランプや花札の製造、ゲーム機の修理を行っていた「任天堂 宇治小倉工場」をリノベーションした施設を三世代で楽しめる京都の新名所に

ニンテンドーミュージアム公式サイト


自然の中での冒険と贅沢な体験を提供する「沖縄ジャングリア」

2025年夏に沖縄北部に開業予定の次世代テーマパーク。世界自然遺産「やんばる」の豊かな自然を活かし、熱気球遊覧やサファリライド、ジップラインなどのアトラクションを楽しむことができます。

ジャングリア公式サイト

JUNGLIA ジャングリア|都会にはない興奮と贅沢のテーマパーク 2025年沖縄北部に誕生

 

自社が保有するIPやコンテンツの価値に向き合い、その核となるものを世の中に発信、消費者に届けようとした結果として「推し活」「サブカル」施設というアウトプットになったと思います。さらにブランドや企業の枠を超えて、観光資源等を含む「日本が保有している固有資産」が「日本が誇るコンテンツ産業」へと大きな進化を遂げていきそうです。

 

コスパ、タイパの次に来るのは?




経済の不確実性やライフスタイルの多様化により、生活者はより効率的で価値の高い選択を求めるようになりました。「コスパ(コスト・パフォーマンス)」に次いで「タイパ(タイム・パフォーマンス)」は2022年の「新語・流行語大賞」にも選ばれました。

次に注目される「〇〇パ」をいくつか挙げてみます。

「ウェルパ(ウェルビーイング・パフォーマンス)」

心身の健康や幸福感、さらには社会全体の幸福を評価する考え方です。例えば、健康的な食事、適度な運動、ストレス管理、エシカルな商品やサービスの選択もウェルパの一環とされています。

「スペパ(スペース・パフォーマンス)」

空間の有効活用を評価する基準で、省スペースで多機能な商品などが該当します。都市部人口集中による居住面積の縮小、家賃高騰による商業用施設などの運営コスト見直し、人口減少や単身世帯増加などが注目される背景にあります。

「エフォパ(エフォート・パフォーマンス・労力対効果)」

かけた労力に対して得られる効果を評価するもので、特にビジネスシーンでの業務効率化において重要視されています。AIや自動化などによる人的労力の減少、賃金上昇などによる労働力対価の上昇などの背景があります。103万円の壁引き上げ、タイミーなどの隙間バイト業態が急成長していることから、より効率的に稼げるニーズへのシフトが予想されます。

これらの新しいパフォーマンス指標は、現代の消費者やビジネスのニーズに応じて進化しているため、今後の消費行動に影響を与える可能性があり注目です。

 

まとめ

いかがでしたか?

今回のコラムでは、この四半世紀の主な変化のなかから、「価値の再構築」というテーマに着目し、4つのトピックスを取り上げました。皆さまのプランニングのヒントになれば幸いです。

ヒロモリは「Creation for Excitement」をスローガンに、アイデアとクリエイティビティを通してクライアント企業様への提案活動を日々行っています。これからも時代と共に変化する価値観を捉え、人々の心がワクワク動く企画をお届けしてまいります。

また今回取り上げた4つのトピックスは、いずれもヒロモリが注目し、志向しているビジネス領域でもあります。環境配慮したモノづくり、IPを活用したファンマーケティング、気象プロモーションなど、皆さまのお役に立てる企画をご用意しております。ぜひ私たちにご相談ください。

 

ヒロモリグッズサイトヒロモリグッズサイト

 

無料資料ダウンロード

スポーツ・エンタメ業界向けおすすめアイテムカタログ

スポーツ・エンタメ業界向けおすすめアイテムカタログ

無料ダウンロード

SDGsノベルティカタログ

SDGsノベルティカタログ Vol.1

無料ダウンロード

この記事の情報

Contact

お問い合わせ

資料請求・お問い合わせは、
以下メールフォームまたはお電話からお問い合わせください。