新型コロナウイルスの影響でビジネス・暮らしはどう変わる?
生活者の変化と企業の対応
新型コロナウイルスによる経済衰退は、2008年に起きたリーマンショックを超える勢いとの懸念もあり、各企業は新型コロナウイルスへの対応を急いでいます。緊急事態宣言が発令され、世間の自粛態勢が加速した結果、旅行産業や外食産業の衰退は著しいです。一方でECのようなオンラインを介する業界の景気は安定しており、業界別に対応方法を模索する必要があります。
そこで今回は、新型コロナウイルスによる生活者の変化と企業の対応をご紹介します。
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新型コロナウイルスによる生活者の変化
外出自粛要請を受け、多くの生活者が不要不急の外出を控え、自宅待機を余儀なくされています。その結果、生活者の意識に変化が出てきており、企業もオンライン会議や働き方の見直しなど対応に追われています。自粛緩和後も政府の専門家会議が示した「新しい生活様式」が推奨され、生活者の気持ちや暮らし方は今後も変化していくことが予想されます。
家で過ごす時間を楽しむ工夫
家で過ごす時間をもてあましてしまい、退屈している人が多くなってきました。実際に、楽天市場ランキングのトップにゲームソフトがランクインするという珍しい事態も起きています。「お家でエンタメ」のニーズが高まっており、家で過ごすためのグッズの人気が上がっています。
アサヒビールはいち早く「ASAHI SUPER DRY VIRTUAL BAR」というオンライン飲み会を主催しました。アサヒビールのイメージキャラクターと、抽選で選ばれた消費者が「オンライン飲み会」をするキャンペーンで、オンラインビデオ会議ツール「Zoom」を使用します。巣ごもりで疲れている生活者に楽しみを提供し、新たなビールの飲用シーンや体験を広げています。
新たな「学び」や「発見」の時間に
自粛生活で困っていることとして、「ごはん作り」をあげる生活者も多く、手軽に作れる料理や、洗い物の少ない調理法などのニーズが高まっています。一方で新型コロナウイルスに対抗すべく免疫力を高める「免疫力アップレシピ」などへのニーズも高まっており、時間に余裕ができた今の状況を活かして、オンライン料理教室などの需要が増加しています。お料理にもメリハリをつけながら、産地直送の食べ物をオンラインで買うことで外出自粛を乗り切る生活者の姿がうかがえます。実際に、新たな「学び」や「発見」などのプラスの創造力は不安を軽減させる作用があると言われています。家族で一緒に作るなど、コミュニケーションをサポートし、エンタメ要素が加えられると、より一層楽しめますね。
子供の勉強へのモチベーションの変化
スイスの調査では、ロックダウンの影響により、学校がある時よりも学習に費やす時間が減少したという結果が出ました。家で勉強をする代わりに、ゲームや映画鑑賞といった娯楽に時間を割く子供が増えており、勉強へのモチベーションが低下しています。
モチベーションを上げるために新しいIoT勉強グッズがおすすめです。例えば、コクヨが販売している「しゅくだいやる気ペン」は、普段使用している鉛筆に取り付けるだけで、書いた量に応じてエネルギーが溜まり、専用アプリで「やる気」が可視化される商品です。「可視化する」など「楽しみながらチャレンジする」要素が、モチベーションをアップさせ、行動を促すヒントになりそうですね。企業は、エンタメを意識した新商品・新サービスの開発に注力するのもひとつの方向性です。
清潔意識がレベルアップ
政府の専門家会議が示した「新しい生活様式」では、「外出や会話の時はマスクをつける」「買い物の時には商品には極力触れず会計も電子マネーを活用」といった内容があげられました。自粛緩和後も、手洗いの徹底はもちろん、「身辺を清潔に保つ」という意識が消費につながる可能性があります。
最近では、マスクを自作する方も増えてきて、マスク関連の新しいアイデアやグッズが登場しています。これらの対策グッズを企業がオリジナルの販促グッズとして生活者に提供することで、好意形成が期待できるので、積極的に取り組む必要がありますね。
また、人との接触を減らすことや、むやみに公共のものを触らないためにも、「タッチレス」や「非接触」を実現するグッズや新商品の開発も有効です。
新型コロナウイルスに対する企業の対応
社員の予防対策の促進
社員を新型コロナウイルスの感染から守ることも、企業にとって重要になるでしょう。マスクやアルコールジェルの支給など、福利厚生の面でも対策が求められます。3密が起こり得る場所に行かないなど、注意喚起を促す感染予防のガイドラインを企業が作ることも効果的です。出社時間の変更やリモートワーク導入などは、自社内の制度として導入するべきでしょう。
会社の入り口やフロアにアルコールスプレーを設置するなど、社内の衛生環境を整えることも重要ですね。
オンライン販売の強化
新型コロナウイルスをきっかけに、オンラインで生活者とダイレクトにつながることを検討している企業は多いのではないでしょうか?生活必需品を購入するために、スーパーなどの店舗が混みあっていることが問題視され、3密を防ぐために、緊急で必要ないものはオンラインでの購入が推奨されています。
そのため自社ECサイトやECモールのようなオンライン上で商品を販売する仕組みを、今から準備し実行していく必要があるのです。特に自社ECサイトを作ることで企業側もまとめ売りやオリジナルグッズのダイレクトな販売が可能になり、客単価の向上が見込めます。また小売店や販売代理店を通さないことで、顧客の声を直接聞くことができ、ニーズに合わせた商品をいち早く開発、販売ができるわけです。
この機会に、ECサイトのマネージメントと販売を検討しても良いですね。
まとめ
いかがでしたか?
新型コロナウイルスの影響で生活者がどのような対応をしていて、企業はどうサポートするべきかをまとめました。3密を避けながら「新しい生活様式」に対応していくために、企業は刻々と変化する生活者ニーズに応えていく必要がありますね。
ヒロモリでは、生活者のニーズをいち早く取り入れたオリジナルグッズの製作をしています。生活者の清潔意識の高まりや、安心・安全をサポートするグッズのご提案も可能です。またオリジナルグッズ開発だけでなく、マーケティング戦略やコンテンツ作りも同時にサポートしています。この機会にオリジナルグッズを自社ECサイトで限定的に販売してみてはいかがでしょうか?