コストを抑えてオリジナルのエコノベルティを製作するには?
検討しやすい素材選びのポイントを解説
レジ袋有料化やプラスチックごみ削減など環境問題に配慮した取り組みが広く浸透し、世の中や生活者のSDGsに対する関心は高まっています。メディアに取り上げられる機会も増え、SDGsの認知やできることから実践している生活者も増えています。SDGsに積極的に取り組む企業も増えていて、自社の製品や製造方法などの見直しが進んでいます。その流れは、販促ノベルティや資材にも及んでいて、環境に配慮した素材やアイテムへの置き換えを検討する企業が増えています。ヒロモリへのご相談やご要望も随分と多くなりました。
一方で、SDGsに貢献できるオリジナルエコグッズ製作を検討したいと考えているものの、コストが割高になってしまうことがハードルとなることもよくあります。しかし、以前に比べると、「価格がこなれてきた」と感じる素材も数多くあります。エコグッズの需要が増えるなかで、製造技術の進歩や流通量の増加など、コスト面で検討しやすいエコ素材も増えています。
「エコグッズ製作は価格が高くて、実現が難しいと考えている」
「限られた予算の中でも、グッズ製作にSDGsの視点を取り入れたい」
そんな方に向けて、検討しやすいエコ素材選びのポイントやおすすめのエコグッズをご紹介いたします。
|
まずはこの素材から!検討しやすいエコ素材選びのポイント
近年、エコ素材は多くの新素材が開発されています。例えば、ヴィーガンレザーと呼ばれる生地は、植物由来で環境にやさしい素材として注目され、話題性もあります。廃棄されたリンゴを再利用したアップルレザーなどもユニークな新素材のヴィーガンレザーの一例です。新素材は、食品ロス削減など社会の抱える環境問題の解決に貢献でき、目新しく話題性があるというメリットがあります。一方で、オリジナルグッズやノベルティ製作においては、それらの新素材の扱いになれていない製造工場が多いため、実現しにくいというデメリットもあります。
できるだけコストを抑えながらオリジナルのエコグッズを製作したいのであれば、「製造工場の供給体制が安定していて、調達しやすい原材料でできた素材を選ぶ」という点が素材選びのポイントになります。
上記のポイントを踏まえ、エコグッズの需要が高まるなかで、以前よりも選びやすくなったエコ素材についてご紹介します。
①リサイクル(再生)生地
定番のポリエステル素材やコットン素材をリサイクル生地でご検討いただけます。
使用済みの製品や製造過程で出た端材を原材料として再利用することで、すべての原材料を製造するよりも資源を使わず、また廃棄物削減にも貢献でき、環境への負荷を軽減することができます。
②天然素材
材料の素材の風合いをそのまま活用し、形状加工をした天然素材の製品です。石油資源を使用したプラスチック製品にくらべて、エコな選択になります。
③バイオマスプラスチック
麦わらやトウモロコシなど植物由来の資源を樹脂材料となるペレット状に加工して、PPなどの樹脂に混ぜて加工したプラスチック素材です。植物資源を使用することで、カーボンニュートラルへの貢献もでき、CO2の排出量を抑えることができます。
参考ブログ こちらの記事もおすすめ!
プラ新法に対応した注目素材「バイオマスプラスチック」とは?おすすめカトラリーも紹介!
おすすめ素材別、エコグッズのご紹介
①リサイクル(再生)生地
再生ポリエステル
回収されたペットボトルやポリエステル製品を再利用して、ペレットと呼ばれる樹脂原料に加工し、ポリエステル繊維に再生した生地になります。品質は、ポリエステル100%のバージン素材と同等になります。エコバッグでよく使われる210デニール生地や、毛足の長いブランケットやタオル生地など、縫製品のオリジナルグッズを再生ポリエステル生地でご検討いただけます。
再生コットン
綿製品の製造過程で必ず発生する端切れや残布、残糸を細かく粉砕し、再び撚り、綿にした生地です。
もともと、コットンやリネンなど天然素材の生地には、ネップと呼ばれる繊維が固まっている部分がありますが、再生コットン生地でも同様の天然素材ならではの風合いがあります。
②天然素材
木製品
ゴムの木(ラバーウッド)や竹の素材がおすすめです。ラバーウッドは天然ゴムとなる樹液を採取した後に廃棄される部分を有効活用することができます。竹は成長スピードが早いため、間伐の必要もあり、竹を使用することが竹林の保全につながります。
木製品は、樹脂製品にはない、素材のあたたかな風合いが人気です。
コルク
コルクとはコルク樫の樹皮のこと。9年周期で再生される樹皮を収穫して加工されます。木を伐採することなく樹齢20年から寿命となる200~300年の間を通して、繰り返し収穫されます。樹皮をはがされたコルク樫はCo2を通常の3~5倍も吸収し、地球温暖化防止にも役立っています。ノベルティグッズでは、コースターや鍋敷きなどテーブルアイテムをはじめ、バッグやポーチなどでもご使用いただける素材です。
③バイオマスプラスチック
麦わらプラスチック
バイオマスプラスチックの中で、麦わら樹脂を配合したものはメーカーの供給体制が安定しており、キッチン・テーブル雑貨を中心に多くのアイテムが展開されています。小麦の生産過程で廃棄される麦わらを再利用することで、資源を無駄にせず有効活用します。また、麦わら樹脂を配合することで石油資源の使用削減にも貢献します。
※樹脂素材の配合率により製品強度が変わるため、麦わら樹脂の配合率は、15%~20%のものが多く、品質を考慮して、製品が設計されます。
まとめ
いかがでしたか?
これからエコグッズのノベルティを検討したいと考えている方向けに、おすすめ素材とオリジナルエコグッズについてご紹介しました。
ヒロモリでは、今回ご紹介したエコ素材やグッズ以外にも、エコグッズを取り扱っております。オリジナル形状でもご検討いただけます。ぜひ、お気軽にご相談ください。
企業のSDGsをモノづくりから考える
ヒロモリのエコノベルティについて詳しくはこちら
この他にも様々なオリジナルグッズをご提案できます!
詳しくはこちら